2010年10月9日

亡霊の町 - Kolmanskop -














コルマンスコップ(Kolmanskop)に行ってきました。


コルマンスコップとは、ナミビア南部のルーデリッツという町の隣にある、砂に埋もれたゴーストタウンです。
ジョニーコルマンさんという輸送ドライバーの名前から付けられた町で、嘘、裏切り、欺き、殺人が蔓延った、血で血を洗うダイアモン抗争の犠牲となった町です。彼らはダイアモンドを求め、その代わりに名誉、誠実さ、人間関係を失いました。


ナミビア南部はそんな人を狂わす魅惑のダイアモンドの産地です。ナミビアはジニ係数という貧富の格差を表す数値が世界一なのですが、このダイアモンドの利権もきっとその格差の一つの原因だと思います。



町の中は、廃墟と化した学校、病院、宿泊施設、中にはカジノやプールもありました。ボロボロで砂に埋もれています。
観光地となっているので原形を保っていますが、観光客が来なければほとんど見えなくなってしまっていたかもしれません。


このナミビア南部地方に来て特に、白人支配の現実を感じます。
移動に使うコンビバスでも、まるで遠足のような我侭な白人達。支配階級への黒人の媚びと憧れ。そして卑屈さとプライド。ほぼ黒人だけが住む北部とは全く別の国です。ここ南部でも、黒人居住区はきっちりと差別されています。


北部独特の喧騒は微塵も感じられず、ドイツ建築の街並みはまるでヨーロッパの様。このバランスがナミビアの現実なのだろうと思います。



差別というよりもはや区別です。

アパルトヘイト(人種隔離政策)が廃止されてなお、その問題の根強さに驚かされます。



















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2 コメント:

bluegale さんのコメント...

差別は無くならないですね、絶対に。
あとは自分たちがその逆境をバネに、
どう原動力にして、
その状況を打破していくか。

その成長の過程に我々が携わっていると信じ、
活動がんばっていきましょう。

僕もダイヤモンドさがしに裏山に行ってきます。

ダグラス さんのコメント...

>bluegaleさん
白人が黒人を差別して、黒人がまた他人種を差別する。。学んでほしいです。

アジア人や他人種に偏見を持たない人が一人でも増えてくれればと真剣に思います。

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