2011年7月28日

幸せの価値観3

とあるピーターとの話。

「どこか違う町に行きたいとは思わないのか?」

「いや、俺はオウタピが好きだ。先のことは分からないけど、ここにずっといたい。」


わざわざアフリカまで来て働いている私と地元のピーター。
考え方は全く異なりますが、とても仲良しです。
そして、この町で私の楽しみと彼の楽しみもそんなに変わりません。


マリアとの話。

「どこか違う町に行きたいとは思わないのか?」

「いつでも違うところ、違う国に行きたい。今でもずっと探してる。」

最近ではすっかり打ち解けて話もするマリア。
みんなとおしゃべりするのが楽しくてしょうがない女の子ですが、いつもどこかに転職する計画を立てています。


私はこの国ですごく今幸せで、日本でもすごく幸せで、そしてその幸せの価値観に疑問を持ったりしてました。
ピーターは高級なお肉を食べる時ちっとも幸せそうじゃなくて、オウタピの市場で60円の肉を食べている時は最高の顔をします。

最近強く思うのは、何が誰にとっての幸せとかじゃなくて、幸せはいつも自分で作り出すものなのだな、ということです。
日本で感じていた自分の幸せの価値観を持ち込んで、押し付けていた時期もありました(幸せの価値観1)。
自分が感じる幸せに疑問を持ち、幸せってなんだろうと迷ってた時期もありました(幸せの価値観2)。

誰かに与えられるものでも、探して見つかるものでもなく、その時の自分の状況に応じて考え作り出すもの。

今の私は、日本より不便な暮らしをして、欲しい物も買えず、コミュニケーションにも結構苦労して、帰国後の事とか悶々と悩んだりして、そして考えられないくらい幸せです。

自分が出来る範囲で相手にとっての幸せの手助けをすること。
今ナミビアで私が出来る事は、小さな幸せのお手伝いをしながら、今まで見えなかった幸せのかたちを少しでも想像出来るようにすることなのかなと思っています。


先週から生徒たちへのクラスが始まり、午後のスタッフ指導も再開しました。
毎日人が訪れ、パソコンのいろんな頼み事、相談事もされるようになりました。

出会いやきっかけの一つひとつを大切にしながらナミビアでの残りの半年間を楽しもうと思います。


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